カナダの東に位置するケベック州のケベック市。絵を描くのが大好きだった少年ルイ・ガノーが、父親から自転車を与えられたのは5才の時。自転車は少年ルイの心と移動を自由にしました。13歳で自転車レースを始め、1984年のロス・オリンピックにはカナダ代表に。選手として活躍する一方で、大学の芸術学部にも進み、アートの歴史と技術を学びました。1981年から【ルイガノ】ブランドで14色のウェア製作を始めたルイは、それまでのサイクルウェアになかったデザインとカラフルさを実現し、高く評価されました。
現在は自転車本体はもちろんの事、ライディングに必要となるアクセサリー製品までトータルで製品化し、世界中のサイクリストへ届けています。五輪にも出場したサイクリストとしてのこだわりと、ケベック市立美術館にその作品が飾られるアーティストとしての想い。ルイのこういった想いが、ルイガノのスポーツ自転車を作っています。レースにも臨める高い品質、ライフスタイルを彩るカラフルさ、自転車の歴史と共に歩んだ経験、そして家族を想う安全への厳しい目。これがルイガノバイクです。すべてはF U N,自転車に乗る楽しさをあなたとご家族へ届けるために。
今やケベックの名士でもあるルイ・ガノー。イギリス女王エリザベス2世と記念写真を撮るほどに。しかし肩にかけた手が大変失礼だと大目玉を喰らったこともありました。そんなサイクリストであり、アーティストでもある。それがルイです。
ルイガノの本部があるのは、カナダのケベック市。北米の東海岸です。ケベック州は北米にありながらもヨーロッパ文化の影響を大きく受ける美しい街。中央にある市政関連を始めとして、多くの建物が荘厳な石造りなのです。
近くに寄ると、飾りとして多く彫刻が彫られているのに気づきます。1mおきぐらいに並んだ一つ一つの飾りが、よく見ると細かく表情が違ったりします。どれも細かく美しいのです。
特に市の中央部、ケベック旧市街と呼ばれる区域はとてもロマンチック。ここはユネスコの世界遺産でもある、北米で最も古い歴史の町がそのまま残る区域。城を囲む城壁の中にある旧市街は、どこを歩いてもどこを見ても絵になる街並みです。
ケベック市でこういったヨーロッパのような雰囲気を感じるには理由があります。それは17世紀のカナダ・植民地時代、このケベック市を流れるセント・ローレンス川流域にフランス人が入植、フランス領としたからです。
その後イギリス領となり、現在のカナダとなりましたが、ケベック州の公用語は今も英語ではなくフランス語。言葉だけではなく、食べ物、暮らしぶり、そして人の考え方なども、カナダ英語圏とはちょっと違う印象なのです。最初に持ち込まれたフランス文化が、そのまま息づいているのです。
そのせいなのかどうか、ケベック市にはアートが溢れています。ちょっとした街かどや公園など多くの場所に、堂々とアート作品が置かれています。
そんな美しい街、ケベックでルイ・ガノーは生まれ育ちました。自転車選手として五輪出場を果たす直前に、ルイは大学で芸術をしっかりと勉強し、身につけました。幼少の頃から絵を描くのが好きで、学校の先生にも唯一褒められたという美術の道も諦めたくなかったルイ。自転車選手として五輪出場の夢を叶えた後に、3つの選択肢を迫られました。
このままプロ選手として競技を続けるか。または始めたばかりのサイクルウェア造りに注力するか。あるいはアーティストとして自分の作品を作り続けるか。
そしてルイはその3つから2つを選びました。ウェアとしての最高品質を、アート作品として作り続けること。つまりアーティストとしての表現を、自転車関連ビジネスにすることです。
これが、ルイガノ・ブランドが、世界に自転車製品を送り出すようになった原動力です。アートでの表現を続けたいという情熱と、サイクリストとしての品質への厳しさが生んだブランド、それがルイガノです。
ルイガノのバイクは、色合いを大切にしています。そして車体それぞれの目的に合わせたデザインをしています。
ミニベロ、キッズバイク、カジュアルバイク、スポーツバイク。走りの種類はいろいろありますが、その大きな目的は同じ。
街を彩る人と一緒に、景色の一部となれること。ルイがこだわる走りの性能とアートへの熱い想い。それをルイガノの自転車に乗る人へ、それを伝えていきたいということ。そのために、今やアーティストでもあるルイは、新たなインスピレーションを求めて今日も走り続けています。
ルイは、家族をとても大事にするサイクリストであり、アーティストです。グローバルレーシングバイク ブランドとして展開する《GARNEAU》では、彼の息子であるウィリアムの名前、そして愛犬の名前を、シリーズ名として長く使っています。 そもそもGARNEAU自体を、「自転車レースを始めた息子のために、リアルなレーシングバイクを作りたい」という想いから始めたルイですから、その家族愛は大変なもの。
さらに言えば、ルイがケベックの若手育成のために立ち上げたプロ・サイクリングチームも、もとはと言えば、若きウィリアム君のため……。とはいえ、これはまた別のお話です。 ちなみにルイの先祖ことガノー家は17世紀、フランスからケベックに移住しました。その後、移住した子孫の1人が歴史家フランシスコ・ザビエル・ガノーとして名を残し、市内中央部には彼の銅像も建っています。彼の家族へのコミットメントは、こういったところにもその源水があるのです。
家族を大切にするルイだからこそ、子供車のラインアップを豊富に揃え、女性に乗りやすい自転車を、数多くの目的別に揃えています。
家族みんなで乗れるよう、自転車という生涯スポーツを、ファミリースポーツとして広めていきたい、そんな気持ちのラインアップです。そして、全ての自転車の品質と安全性に、最も大きな気を遣っています。それが、家族へのもっとも大きな愛の表現であるからです。
ルイガノは25年に渡り、スポーツ自転車をつくり続けています。レースや長距離ツーリングなど、極限の状況でも使われてきた経験から、自転車として最も大切なのは安全性だと信じ、自転車づくりを続けてきました。
そのため、自転車製作での強度耐久試験を繰り返すことの意味、大切さを知っています。多くの規格試験を、臆病とも言われるほどの数でクリアしたことで、その安全性には確かな自信を持っています。
家族への愛情を自転車として表現したのが、ルイガノ自転車の耐久性であり安全性です。私たちの安全性と品質を、ルイガノは自信を持って信じています。あなたにも信じていただきたいと、願っています。