ケベックという美しい街に似合う自転車を作っています
世界遺産でもある荘厳な街並み
ルイガノの本部があるのは、カナダのケベック市。北米の東海岸です。ケベック州は北米にありながらもヨーロッパ文化の影響を大きく受ける美しい街。中央にある市政関連を始めとして、多くの建物が荘厳な石造りなのです。
近くに寄ると、飾りとして多く彫刻が彫られているのに気づきます。1mおきぐらいに並んだ一つ一つの飾りが、よく見ると細かく表情が違ったりします。どれも細かく美しいのです。
特に市の中央部、ケベック旧市街と呼ばれる区域はとてもロマンチック。ここはユネスコの世界遺産でもある、北米で最も古い歴史の町がそのまま残る区域。城を囲む城壁の中にある旧市街は、どこを歩いてもどこを見ても絵になる街並みです。
独自の文化はその歴史に理由
ケベック市でこういったヨーロッパのような雰囲気を感じるには理由があります。それは17世紀のカナダ・植民地時代、このケベック市を流れるセント・ローレンス川流域にフランス人が入植、フランス領としたからです。
その後イギリス領となり、現在のカナダとなりましたが、ケベック州の公用語は今も英語ではなくフランス語。言葉だけではなく、食べ物、暮らしぶり、そして人の考え方なども、カナダ英語圏とはちょっと違う印象なのです。最初に持ち込まれたフランス文化が、そのまま息づいているのです。
そのせいなのかどうか、ケベック市にはアートが溢れています。ちょっとした街かどや公園など多くの場所に、堂々とアート作品が置かれています。
ルイの3つの選択肢と選んだ2つ
そんな美しい街、ケベックでルイ・ガノーは生まれ育ちました。自転車選手として五輪出場を果たす直前に、ルイは大学で芸術をしっかりと勉強し、身につけました。幼少の頃から絵を描くのが好きで、学校の先生にも唯一褒められたという美術の道も諦めたくなかったルイ。自転車選手として五輪出場の夢を叶えた後に、3つの選択肢を迫られました。
このままプロ選手として競技を続けるか。または始めたばかりのサイクルウェア造りに注力するか。あるいはアーティストとして自分の作品を作り続けるか。
そしてルイはその3つから2つを選びました。ウェアとしての最高品質を、アート作品として作り続けること。つまりアーティストとしての表現を、自転車関連ビジネスにすることです。
これが、ルイガノ・ブランドが、世界に自転車製品を送り出すようになった原動力です。アートでの表現を続けたいという情熱と、サイクリストとしての品質への厳しさが生んだブランド、それがルイガノです。
街を彩る人、その一部となるために
ルイガノのバイクは、色合いを大切にしています。そして車体それぞれの目的に合わせたデザインをしています。 ミニベロ、キッズバイク、クロスバイク、ロードバイク。走りの種類はいろいろありますが、その大きな目的は同じ。街を彩る人と一緒に、景色の一部となれること。ルイがこだわる走りの性能とアートへの熱い想い。それをルイガノの自転車に乗る人へ、それを伝えていきたいということ。そのために、今やアーティストでもあるルイは、新たなインスピレーションを求めて今日も走り続けています。